『大暴落 1929』ジョン・ケネス・ガルブレイス著
バブル崩壊、株価暴落の後に必ず読まれる恐慌論の名著
を読んだということを以前報告しましたが、米国でもベストセラーのようです。
大恐慌の記憶2
”
アマゾン全部門で253位。
経済関係で1位。
日本でも「大暴落1929」となって翻訳され出版されています(ジョン・K・ガルブレイス著、村井章子訳、日経BP社刊。)
1955年に初版が発行されたこの本は、その後も版を重ね、1997年版に著者がまえがきを寄せています。
すごいのは1997年に書かれたこのまえがきが、今日の事態をあたかも予言していることです。
以下、ほんの一部を引用します。(読みやすく改行したところがあります。)
『1955年の出来事はほんの手始めに過ぎない。
70年代にはオフショア・ファンドが相次いで破綻。
87年にはあのブラックマンデーがあった。
どれも1929年の出来事ほど劇的ではなく、また深刻に懸念するにもおよばなかったが、それでも多くの人があのときを思い出し、その結果この本は印刷され続けることになったのである。
1997年のいまもそうだ。
現在のアメリカ人が本書に書かれているような投機熱にとりつかれていることは、無責任な楽観論にとらわれていない人の目には、火を見るより明らかなはずだ。
理性に従って投じているとは到底考えられないような量の資金が株式市場に流れ込んでいる。
ファンドも乱立状態で、投資をしているのが金融を知り過去から学んだ人ばかりでないことは明白である。』
”
大恐慌の時は1929年の暴落後 少し盛り返してはまた下がりを繰り返して3年後ダウ平均は 10%ぐらいになりました。
週末は会計士の勉強会でしたがこの話題で盛り上げっていました。異常な金融引き締めと景気後退になりそうだという話です。 怖いよね。