先週末、東京の勉強会に参加してきました。今、全国の会計士が60名ほどメンバーになっており、毎月30名くらいが出席して勉強会を行い、情報交換をしています。
そこででてきた話は、最近の金融の大混乱以来の急速な経済の落ち込みの厳しさです。私が予想していた以上に東京など一部の地域では急速に経済状況が悪化しているようです。
大手輸出企業に部品を納めている会社(こちらも大手上場企業です)ケース、もともとの大企業から輸出の相当な値引き、部品の発注取り消しが毎週のように発生しており、今年の下半期は相当な業績の落ち込みになります。ちなみに、トヨタ単体では下半期1100億円ほどの営業赤字になると発表しています。
トヨタですらこういう状況なので、いわゆる輸出関連業は大変な業績悪化が見込まれます。海外の市場が金融混乱後急速に冷え込んでいること、ならびに円高によるものです。自動車産業など裾野が広い産業ですから幅広く、製造業にとっては逆風が吹くと思われます。
建設土木業は、昨年より金融機関から大変厳しく対応されていたのですが、みるみるうちに倒産が続出しています。こちらは上場企業も破綻していますが、いわゆる中小企業レベルでの話です。
銀行の貸出し姿勢が大変内向きになっています。融資の厳格化です。
今、信用保証協会等で原材料価格高騰対応等緊急保証制度などが実施されていますが、これは中小企業は是非利用すべきだと思います。売上高が前年より3%以上減少した会社が利用できます。保証料も安いので、これからどれだけ激しく融資先の選別が行われるかわからない状況です。借入金と預金を両建てしてできるだけ持っておくべきでしょう。支払利息は保険料と割り切って多額の預金を持つべきだと思います。ちなみに、経営安定関連保証(セーフティネット保証)では、一般の保険限度額とは別枠として無担保8000万円まで無担保融資が行われるかたちになっています。早い者勝ちの世界ですから早急に行うべきです。