ある国会議員の方の新年会に参加
国の予算のことをその国会議員の方が色々説明していた。
今年の国家予算 税収見込み41兆円。その他収入7兆円、借入44兆円 合計92兆円。つまり、税収よりも国債の借入が大きいということ、2年連続である。
支出は国債の利子と返済に21兆円地方交付税に17兆円 残り本来の国の支出54兆円のうち社会保障関係に29兆円とのこと。
知らなかったのは消費税の話である。
消費税の税収が12.5兆円ということは知っていたが、制度的に56%は国が使い、44%は地方に配布しなければならない。従って、単純にはいかない。
人件費については、よく公務員の人権費の削減という問題があるが、国の全公務員の人件費5兆円、地方公務員の人権費22兆円、合計27兆円である。
2割カットという政治的にはとてもできないような大胆なことをやっても削減できる金額は5兆円である。という説明であった。
消費税の引き上げ論議の前に、国がもっと経費削減しろという話になるがなかなか難しい話である。(その議員の方の主張は 議員数の削減)
国の税収の赤字の原因を一言でいえば、集めた保険料以上に社会保障に金を使っていること。つまり社会保険料として集めている健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料などよりも、実際に使っている医療費、年金支給、介護費の方が大きいため、その不足分を埋めるために国の一般予算だけでも、29兆円をつぎこんでいる。
これでは、財政が持つわけがない。解決策としては、税収を増やすというので消費税論議が行われているが、今ひとつは逆に年金支給額等の水準を下げる、すなわち自己責任で払う、つまり蓄積した分で払えという論法もあるのではないだろうか。
みんなが人のお金を当てにして社会保障を使っている。
世代でいえば社会保障費を使うのは老人世代 負担するのは国ではなく 社会保険料や消費税や税金を支払いさらに将来の国債を返済する税金を支払う若者世代。
いつまでも持つわけがない。
気がつかない数字、いつも見ている数字と違う世界の説明を受けて新鮮な新年会であった