最近お客様の方から、銀行から「予算書」「事業計画書」「資金繰り予定表」などを融資の為に出してくれ、と言われたということをたびたびお聞きします。これは、金融機関が融資を継続していくために会社の今後をよく知りたいという為に必要だからです。そうでなくても、「予算」は必ず作りましょう。
経営計画と言うと、非常に大掛かりなものを予想します。経営計画についての本を本屋さんで見るとページ数も多く色々な事が書いてあります。小さな会社では、予算が経営計画だと割り切って、軽く考え、軽く作りましょう。
ドライブにたとえると、目的地を考える。そしてどのようにそのような道でそこに到着するのか考える。これは、単純に言えば予算計画をつくるという行為にあります。
予算を作るといっても、予算の結果としてでてくる一年後の姿。【売上】【経費】【利益】【資金繰り】これらは全てこういう風になりたいという社長の思いを
表したものです。
そして、それを月々におろしていきます。おろしていく中で、現在と比較してこの売上は、もう少しこれぐらい増やさなければならないとか、逆に減りそうだとか予測します。ではどのように増やそうかと考える。これが計画です。
そして、また逆に経費などについては、この経費はもっとおさえたいと考える事もあるでしょう。しかし、無駄な支出は少ないケースが多い。売上を伸ばすためにはこの経費をもっと使わなければならないと考えていらっしゃる事が多いのではないでしょうか。そして、1年後の利益はこれぐらいになる。1年間にこれだけの借入金を返さなければならない。1年間にこれだけ利益がでそうだと。従って、これだけ資金が減るからこれだけお金を借りるという事を見通します。これが単純に言えば予算です。
予算を立てるということは、一年後なりたい姿を計画する。年間にしたいことを計画するということです。即ち、予算の数値のウラにある経営行動「こういう商品を売ってみよう」「こういう販売促進活動をやろう」「賞与はこれくらい払えるようにしよう」という経営計画を数字の面でとりまとめたのが予算というわけです。
従って、予算を作る!という事は、一年間の経営活動を決める。即ち経営計画そのものであります。決して、将来の数字を予測しようという事ではありません。
予算がないという事は、当てずっぽうでドライブをしているという事と同じようなものではないでしょうか。是非、予算を作ってもらいたいと思います。
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