新聞では今年はもっと悪くなるという経済予想や良くなるのはいつごろだろうかという記事ばかりです。
また、個人の人たちもそのような新聞報道に流され、暗い社会ができています。企業の倒産や失業が増える、景気が悪くなる、政治の混乱が続く、世界経済が悪化する、生活が苦しくなる、・・・など暗い年の予想などばかり。
しかし、経営者は違います。悪くなる、良くなるという予想はマスコミ 評論家の世界の話です。企業の経営者は問題(経済環境や景気の動向を含む)をきちんと把握し、ただひたすら解決策を実行するだけです。適切な解決策を実行しなければ悪くなるだけです。従って、企業環境に対して解決策・対応策を考えるために企業環境に目を配る必要はあります。環境変化には対応する必要があります。対応という言葉は 実行するということですよね。
マスコミは評論家は予想が当たろうと外れようと関係ありません。
しかし、企業の経営者が考えていることは、業績が良くなるためにはどうすればよいかということだけです。もちろん、会社経営とは経営者一人でできるものではなく、実際には社員一人一人が解決策を探り、困難と向き合わなくてはなりません。いずれにしても企業の業績を改善するには、経営者が自社を良くするためにはどうすれば良いかを常に考え、それまでは「どうなるかなぁ」と他人事だった社員とで危機感を共有し、経営者が示す改善策を実行に移していくことだと考えています。「どうなるかなぁ」ではなく、どう改善すればいいか、どこに明るい未来があるのかということなのです。
自分自身の会社のことですがそれが日本全体で集まって世の中を作っていきます。成人式帰りの和服を着た若い女性や着慣れないスーツ姿の新成人を見ているとこの若い人たちの人生を高齢者の介護と年金のためだけにこれから一生懸命安い所得で働けという世界ではなく、自分自身のための世界を作るためにも、仕事に付加価値バリューをつけるように会社をひっぱていく経営者のすばらしさが求められます。
今年自社を成長させるためには明快な方向性と実行そして明るさを方針とすべきです。経営者たる者、派遣社員に関するマスコミの記事(「可哀相だ、派遣という制度はけしからん」という記事)に巻き込まれて暗い未来を予測するのではなく、自社の社員をどのようにして守るかという一点に絞り、この、少なくとも生きてきた中でかつてない経済状況に取り組むべきときであると信じます。