最近の経済情勢を反映して銀行借り入れについての相談が多い。
事務所で銀行借り入れの研修を行ったのでそのときのレジメを載せておきます。
【銀行が中小企業を見る4つのポイント】
融資の時見ているのは単に損益の状況だけではない。
①貸借対照表「流動資産」から
・手元流動性比率(現預金の対月商倍率)が高い方がよい―預金のない企業は不安
・「その他流動資産対流動負債比率」
仮払金など資産性の低い科目がどの位あるか
・売掛金&在庫回転率―業界比較で過大でないか(不良資産の有無)
②貸借対照表「流動資産・流動負債」から
・「正常運転資金」の構造―売上が増えれば必要運転資金は増加するのか、逆に減るのか、横ばいなのか
・「正常運転資金=売上債権+在庫-仕入債務」の適正金額及び日数
③法人税申告書別表、勘定科目内訳書
・法人税等課税&納付状況
・減価償却実施状況
・預貯金等の内訳
・売掛金、買掛金内訳
・営業外損益の内訳
・特別損益の内訳
④社長の行動、事業の現場
・社長が何処にいるのか社員が知っているか
・本業以外の儲け話に乗っていないか
・派手な行動、派手な生活をしていないか
・社外活動に熱心過ぎないか
・社内の雰囲気、整理整頓状況