大前研一さんの本を読んでいましたら、今後ともビジネスの第一線で活躍し続ける、いわゆる金を稼げるビジネスマンとしてやっていけるようにするためには、少なくとも3つの道具が必要になるという話が載っています。
それは、IT能力、財務能力、英語力です。
この言葉を見たときに思ったこと。、ITという事について言えば、最近愕然とするようなことがありました。事務所で人を採用しようと思い、メールができる人という条件を記載していたところ、メールができますという応募者の声。よく聞いてみたらメールとは携帯でのメールのことを説明していました。もちろん携帯のメールもその一部ですが、普通はパソコンですることをインターネットメールと言うと思っていた私はびっくり。
また、エクセルができますという言葉もあります。エクセルの表にデータ(数字)を入力することは、できるというのではなく、本来はエクセルの表を作成したり、グラフをまとめてみたりすることができるということだと思うのですが、なかなか「できる」という言葉はよくわかりません。どの程度できるのかよく聞かないと何ができるのかよくわからないと思います。経理ができますという言葉も同じですよね。厳密な定義がないから何ができるということがよくわかりません。なんとなくこれが最近の流れなのでしょうか。
大前さんの言葉の中に安部首相の「美しい国日本」という言葉の定義が曖昧だという批判がありました。美しい国とは何をもって美しいと定義するのだろうかという問題提起がありました。なんとなくわかったような、わからないような言葉というものは使う際は心して使いたいものだと思った次第です。