愛・地球博失敗記
今、愛・地球博が大人気とか。なにしろ海外旅行に行く人の数が減ってまで愛・地球博へ人が詰めかけているそうです。私が加盟しています優和会計人グループでは、時代の波に乗り遅れてはいけないと年初から今年の行事予定表の中に名古屋で研修会をやるということを入れていました。
つい先日、7月15日に名古屋へ行って参りました。7月15日金曜日に名古屋のホテルで研修会、夜は懇親会、7月16日土曜日に愛・地球博を見て帰るというプランです。ちなみにこのプランはあちこちの業界で行われているとのこと。1月にこの計画でホテルを予約したところ、ほとんどのホテルが旅行代理店に押さえられているためなかなか取れず、ようやくの思いで取ったのが名古屋駅前の名鉄ニューグランドホテルでした。前日の7月14日に名古屋の空港へ行きそのまま空港内のセントレアホテルにチェックイン。中部国際空港(セントレア)と呼ぶそうです。あのトヨタがいかに安く作るかということを命題に全面的に協力して作ったところだそうで、そのトヨタ式を感じたのがホテルでした。ホテルは、13000円ですからそこそこのホテルだろうと思っていましたが、きれいなビジネスホテルという水準のホテルでした。高級ホテルとビジネスホテルとを区別する基準として私が持っている判断基準は2つです。1つは、部屋の冷蔵庫に飲み物が入っているかどうかです。そのホテルは廊下にある自動販売機でジュースやビールを買って部屋の冷蔵庫に入れて飲むパターンでした。2つ目は、部屋のビデオオンデマンドがあるか。そのホテルの部屋にはありませんでした。ただし、カードを入れると有料テレビを見ることができるという方式のものがありました。有料テレビには通常の映画が1本、アダルト番組が2本という一般的なパターンです。そこで、どこかへ出て有料テレビを見るためのカードを買って部屋へ戻り、テレビに差し込んで見るというシステムです。このシステムのいいところは、ホテルの精算書にテレビ代が出てこない、つまり出張の後の経費を精算するときにテレビ代というものが領収書の明細に出てきませんのでみっともない思いをせずにすむというメリットがあります。以上2つがビジネスホテルと高級ホテルを区別する際の基準と私は勝手に思っています。この条件に照らすとセントレアホテルはきれいなホテルでしたが、いわゆるビジネスホテルでした。まぁ空港の側に宿泊したいと思うのは大体ビジネス関係の方でしょうからニーズとはマッチしているということになります。
金曜日は研修会。名鉄ニューグランドホテルは1階から5階がビックカメラの売り場、その上がホテルという複合ビルでした。名鉄ニューグランドホテルという名前がついているだけあって、そこそこいいホテルでした。ただし、ここの部屋にも冷蔵庫には飲み物が入っていません。自動販売機で買えというシステムです。有料テレビはなし。夜、外のコンビニに買い出しに行きましたが、ものすごく混んでいて活気があったのが印象的でした。求人率1.7倍という名古屋経済の活気を感じました。地元の会計事務所の方に翌日の地球博の説明をしていただきましたが、とんでもないことがありました。会場が混んでいるとは聞いていましたが、まずJRもしくは私鉄で近くまで行き、その後リニアモーターカー(リニモ)に乗るのですがそのために30分~1時間待ち、リニアモーターカーの乗車時間は5分くらい、そして地球博の入り口に着く。入り口はテロ対策の関係で空港と同じように所持品検査を受ける。混み合っているのでここを通過するのに30分~1時間、そしてようやく入場。言い忘れましたが、会場内が大変混んでいるので優先入場券というものを1枚もらうことができます。これはチケットを購入し、1ヶ月前からインターネットで好きなパビリオンを選ぶとそのパビリオンには待たずに入れるというチケットが手に入ります。ちなみにある人はそれに一生懸命申し込んだが、あまりに多すぎてインターネットが使えなかったとのこと。待たずに入れるという当日券もあるのですが、それは朝6時くらいに並んでおかないともらえないとのこと。ちなみに開場は9時です。ということでみんな入場しても1つのパビリオンを見るのに2~3時間待ちは当たり前という状況との説明を受けました。ただ賢い人がいてその優先入場券をヤフーのオークションで購入することができるということを知っている人がいてちゃんと事前に買ってきていました。ヤフーのオークションでは優先入場券は山のように売っているそうです。ちなみに2000円~5000円が相場だとか。情報格差ということはやはりあるのですね。私は結局あきらめて地球博を断念。翌日は、紀伊半島をまわって帰ることにしました。ちなみに地球博に行った方の話によれば、事前の説明を受けたとおりだったとのことです。
土曜日。私は、紀伊半島を旅行したことがなかったので半島を一周JRに乗ってまわってきました。新大阪から新幹線に乗って帰ろうという気楽な気持ちで出発しました。あらかじめ時刻表を調べていかなかったのですが、名古屋駅を8時14分の特急がありましたので乗ったところ紀伊勝浦まで3時間20分、11時35分に紀伊半島の突端に近い勝浦市に到着。その後、話によるとJR東日本は三重県、JR西日本は和歌山県の担当だそうで結局、紀伊半島をぐるっと一周まわる電車はない、乗り換えが必要とのことでした。11時35分に紀伊勝浦に着いたものの大阪まで行く電車は13時35分までありません。空き時間ができたので那智大社をタクシーで観光に行きました。その後勝浦駅に戻り14時01分の特急に乗りますと新大阪には17時50分に着きました。あとで調べてみたら名古屋~勝浦間は255km、勝浦~新大阪間262km、合計517kmでした。ちなみに博多~鹿児島間は288kmですから紀伊半島というのは九州くらい大きいということに気が付きましたが、とにかく那智勝浦の印象は山も川も水がきれいという一言に尽きます。