基本ルール
売掛金の回収については、当たり前のことですが、出来るだけ早く回収したい、また回収する費用をできるだけ安くあげたいというのが基本的な用件です。
もちろん、回収漏れをいかに早く発見するかという経理サイドの業務もあります。
テクニック
早く回収するにはどうすればよいか。現在、一般的に行われている方法としては、通信販売のように非常に多くの人に商品を販売する場合は、代金引換という方法があります。宅急便等に一件数百円を支払うというものです。この方法は手数料は相当かかりますが、経理の手間がなにしろ楽です。請求書を送り、入金状況をチェックし、督促をするという方法よりは極めて簡単です。よく郵便局による振込(振込手数料が安い)という方法を使われているところもありますが、目に見えないコスト(経理の手間暇)を考えれば宅急便の代金引換が有利だと思われます。もしこのようなビジネスが成り立たない(回収手数料が高いとして宅急便を利用できないようなビジネス)のであれば、そもそもビジネスとして成り立っているかどうかも疑問です。
その他のやり方として有名なものは銀行が提供している売掛金消し込みサービス、数百件のお客様で約百万円程の初期コストがかかるらしいのですが、これを使うやり方もあります。手作業では取引先200件ぐらいが限界なのではないでしょうか。
現金販売の場合、商品の小売店ではクレジットカードの使用も多いですよね。ただし、その場合は信販会社やクレジットカード会社の回収となりますので、回収には時間がかかります。概ね1ヶ月くらいです。また手数料も高い。概ね販売代金の3%-5%くらいです。ということは、このクレジットカードで支払う際に最大のメリットを受けているのは実は買い手側(お客様)であり、販売者側ではありません。とすれば、これは私のお客様ではなく東京の天野隆先生から教えてもらったことですが、家具販売等では高額の商品になるわけですからクレジットカードで払ってもらっては回収も遅くなるし、また回収するための費用も高額になります。そこで、その家具屋では振込手数料無料で銀行振込に協力してもらうと割と簡単に応じてもらえたそうです。
ひとつ検討してみたいやり方です。