銀行借入金ゼロ運動
友人の会計士(東京)が「借入金ゼロ運動」「支払手形ゼロ運動」をはじめたと聞きました。
~本人からの紹介文~
「借入ゼロ運動の提案」
借入がゼロになったら、支払手形がなくなったら素晴らしいことだと思いま せんか?日産は、カルロス・ゴーンが1999年3月末に2兆1000億円あった借入金をリバイバル・プランによって、5年で「0」にする計画を立てて実行しま
した。なぜできたのでしょうか?あの赤字体質で、潰れそうだった日産がそれは「想う」ことから始まったのです。再建の請負人といわれたある社長の言葉「想うことから全て始まる。過去の延長線上で考えたらできない理由ば
かり出てくる。」と言っています。皆様、何年で借入「0」にしますか?
この話を聞いたとき、「ああ、いい表現だな」と思いました。
この運動は、経営計画と絡めて実行していきます。経営計画の達成すべき目標として「10年後借入金ゼロ体質」というのは、とても分かりやすい表現だからです。
以前にも紹介した数字ですが、民間金融機関の中小企業への貸出残高は、平成 9年12月末320兆円から5年間で22%減少して、平成14年12月末250兆円となっています。中小企業も借入金の返済に一生懸命です。あなたの会社の借入金は減っていますか?
実際の手順は簡単です。
①まず想うこと
②そのために現状分析と方針を立てること
会社の現状によって、目標とすべき「ゼロ」は異なります。
a.無担保借入金をゼロに (業績の厳しい会社)
現在の借入金 - 現預金 - 担保不動産の時価
b.借入金をゼロに
c.支払手形をゼロに
年数は10年以内とします。
③実行するために経営計画を立てること
「会社は決定で決まります。社長かどういう会社にするのかを明確にし、それを文章にして社員に伝え、実行していただく。全ては決定で決まります。ところが、ほとんどの方がこの決定ができない、或いはしない。それは正しい決定をしようとするからです。私は、正しい決定より早く決定することに重きを置きます。」(㈱武蔵野 小山社長)
④経営計画など、最初はA3用紙1枚で充分です。
要は 環境整備に対する方針 お客様に対する方針 クレームに対する方針 商品に対する方針 従業員に対する方針 財務に対する方針 などをたてる おおよその数字目標を立てる などです
⑤本当に借入や支払手形がゼロにすることが、実現不可能な夢のように感じられる社長もいらっしゃるでしょうしかし・・・
「夢は逃げない。あなた自身が夢の前から逃げなければ、夢はいつもそこに居る。」
(船井総研 小山社長)
「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ」
質問 これだけでうまくいきますか?
回答 うまくいくわけがありません。社長が現場を回り お客様を訪問し 勉強し 脳みそに汗をかきやっと何とかもうける方法を見つけ 実行できるのです。 最近の言葉に 誰がやっても儲かる業界はない。しかし 儲かる会社と儲からない会社がある業界が多い があります。だから儲かる会社の社長は高給を取れるのではないですか。
実行するためには 社員が必要です。社員に会社の方針 社長の方針を伝えるのが経営計画だと思います。
(注)新規の設備投資のための借入金
投資したら10年間で元を取り返せる投資しかしない。借入金を10年間で返済できない投資などしない