著者 中野 裕弓
出版社 日本文芸社
捨てるものといっても品物ではありません。
著者はいとも簡単に、溢れている いわゆる社会的「常識」を、幸せになるためには「実は必要のないもの」と切り捨てています。
その項目が84あるという本です。
ざっと目を通しても、本当に捨ててよいのか?と思われる常識が、年末の大掃除のようにサッサと片付けられています。とりわけ、「常識」の中で生きている社会人にとっては、無理と思える項目も多々あります。
なかには判ってはいるけどやっていると、苦笑いしたくなる項目もあります。
「反省」「心配」「完璧主義」「いい人」「使命感」「リーダーシップ」「継続」「思いやり」「やる気」・・・などなど。 列挙しただけでも、ええっ?と目を疑いたくなるリストです。
ただ、その一つ一つをよく吟味して読んでみると、以前私達がどこかで抱えてしまった古臭い常識や感情的で意味のないむしろ自分を凹ませてしまう考え方は思い切って切り捨て、自分を前向きに成長させようという著者のシュプレヒコールを感じさせます。
あなたのリストの捨て方で、御社の雰囲気もグッと変わるかもしれませんね?
(紹介者:山崎)