俺のイタリアン、俺のフレンチ
ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
著者 坂本孝
商業界
最近お客様から俺のイタリアン、俺のフレンチというお店が流行っているという話を聞いたのですが、ちょうどそれに関する本が出ていることを知って、読んでみました。
著者は、中古書籍販売のブックオフを成功させた方で、稲盛和夫氏の盛和塾にも参加して学ばれていたそうです。
このお店は立ち飲みの居酒屋とミシュランガイドの星付きレストランが繁盛しているのを見た著者が、この二つを組み合わせたら面白いのではという発想で考えたものです。
ビジネスを組み立てる中で、単価がいくらで、お客様がどのくらい来店されて、経費がいくらで、だったらどこまで原価を上げてもいいかという計算を緻密にされています。
そして、ある店舗をオープンする場合に、店の回転数が1回転では大幅な赤字でも、2回転すれば収支が均衡し、3回転すればある程度黒字が見込め、4回転するとその分だけ
フード原価を高くしても経営が成り立つという計算のもとに意思決定を行われています。
また、料理人は一流のシェフに来てもらい、できるだけ一番いい食材をつかって、おいしいものを作るということも徹底されています。特に、銀座へたくさんお店を出されていま
すが、銀座は一流の人しか集まらないので、銀座に通うお客様は、そのお店が一流なのか二流なのか瞬時にわかるから、自社のお店をいい店にしていくために、銀座へ出店するのだそうです。
他にも、過去の事業での失敗事例や、稲盛さんからの教えや学び、将来の展望などが書かれており、とても参考になりました。
(紹介者:諸岡)
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