黒岩一美
著者は事業再生のコンサルタントです。
自ら3社会社を立ち上げ、うち2社を整理しています。
会社経営の栄枯盛衰はもとより、この整理に係るすべての手続き・交渉を一人で行った経験から
中小企業の支援・再生を請け負っています。
内容は
① 会社が潰れるには要因があり、その要因を特に会社内部に求め、探っています。
・経営悪化の元凶は社長自身
・幹部・管理職は優秀な人間をつぶす
・勢いだけの事業拡大・・・
② 会社が危機に陥った時にその臭いをかぎつけてやってくる連中
・「即日融資」が謳い文句のブローカー・整理屋
・手のひらを返す銀行・しつこいノンバンク・リース
・素早い税務署・・・
③ 生き残るために必要なこと
・経営者の「本質的な正しさ」が必要な資質
・捨てる覚悟と変わる覚悟
・経営再建のための(専門家を含めた)チーム編成
・守旧派の抵抗に遭うため、断固とした行動・・・等となっています。
感想ですが、著者はまだ若く事業再生のコンサルといえども30社ほどのようです。
したがって、内容的には腑に落ちない部分、稚拙な表現もありましたが、中小企業の事業再生の
現場の状況、その前後のいきさつ等はわかりやすく、気軽に読むには比較的読みやすい本と思います。
(紹介者:濱野)
コメント
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