ノキアというフィンランドの携帯会社が世界一躍進していて教育はフィンランドに見習え、日本の携帯を作っている会社はノキアを見習え、の大合唱が10年ぐらい前のはやりだったのでしょうか?
最近の大手家電メーカーのテレビ事業の戦略ミスで大赤字の記事で、だから日本はだめだの大合唱です。ガラパゴス化。。。。。
私から見ると、単に戦略を間違えた。日本の労働者を大事にして、日本の物作りを信じた。品質が良ければ高く売れる。逆に言えば高く買ってくれると信じた。
しかし世界は安いものは買える人の市場が成長分野であった。
ノキアもスマートホンについて戦略を誤った。そのようなイメージです。
さて、同じことが自動車産業で起こりそうです。五月の連休に久しぶりに車の雑誌を見ていてふと感じました。
日本の大手マスコミやテレビのCMとか見ていると、専らハイブリッド車の大攻勢のようです。
ところが、ハイブッリド車が売れているのは日本国内だけとの事。日本国内を除くと、アメリカでほんの少し、それ以外ではほとんど売れていないとのことです。
日本外では何が低燃費車として売れているのかというと、ヨーロッパでは圧倒的にディーゼル車とのこと。
ディーゼルというと悪いイメージがありましたが、今エンジンの技術革新がどんどん進んでディーゼルの方が経済効率及び環境対策になっているとの話です。
日本のハイブリッドの問題は、高速道路で燃費が悪く市内の渋滞では燃費がいいとのこと。一方、高速が広がっているヨーロッパでは圧倒的にディーゼルの魅力が高いとの話であります。
また小型エンジンを活躍させる為のターボも広がっているとのこと。日本ではターボは燃費をくうということでいつの間にか無くなってしまいました。
ガラバゴス化しているのではないでしょうか。
省エネターボ付きディーゼルエンジンがヨーロッパの省エネ技術の中心として大変発達しているとのこと。
一方、ターボ方面の技術は日本ではほとんど研究らしい研究も開発もされていないとのこと。
ガラバゴス化といいますが、この勝負はどうなるのでしょうか。
私の知っている歴史では、米国の三大自動車メーカーが、利益が出るからと言って大型車にかまけている間、石油ショック後の低燃費と安いコストいわゆる小型車で日本の自動車をはじめ海外自動車メーカーが米国に進出してきた。
すなわち、小型車、コンパクトカー、低燃費、の路線をとったメーカーと大型車(当然燃費はかかるが気分はいい)をとった会社、の経営戦略の違いが、大型車の方が高いので利益はたくさん出るとした戦略をとった米国のビック3と大衆層を狙った日本の自動車メーカーとの勝敗を分けたといいました。
日本のハイブリッド、ドイツのターボディーゼル、これもどこかで大きな勝負になるのでしょう。
単純に言えば、高速道路を走る時はターボディーゼルが有利、渋滞した街中を走る時はハイブリッドが燃費的に有利のようです。
私はすくなくとも欧米や中国などでは長距離運転が中心になると考えていますので、どうも日本の技術が負けるのではないかと思います。
私が事務所の車を買い換えようと思って計算した時の計算では街中をチョロチョロ走るときには燃費的にはいいのですが、結局走る距離が短いものですから、ハイブリッド車の値段と普通のガソリン車の値段との差を経済的には埋めきれませんでした。