上海の合弁企業の見学に行ったことはあるのですが、北京は初めてでした。そこで気がついたことを報告します。
①北京の空が青かった。
この時期はスモッグでいつも曇っているのに最近は青空だと現地の人も驚いていたほどでした。そう言えば、今年の春も黄砂が福岡に飛んでくるのが少なかったように思います。景気が落ちているのか、それとも環境改善が進んでいるのか、それとも単に今年はそういう気象変動なのかはわかりません。
②水がとにかく汚いので、絶対に飲んではいけないと念を押されたこと。
宿泊したホテルは一流ホテルでしたが、必ずミネラルウォーターが置いてあり、それで歯磨きのうがいもするように勧められました。
③北京空港から天津までは高速道路をバスで移動しました。混んでいました。途中でパーキングエリアに停まりましたが、極めて汚い印象でした。
[天津]
①天津市内の交通事情(中心部だったからかもしれません)は、文字通り際どい5cm、10cmの差で車同士がぶつからずにすんでいる極めてきわどい渋滞運転テクニックの中での走り方でした。また、渋滞する車を縫って人が横断歩道を渡る(赤信号の間でも)ので、なかなかスリリングな体験でした。
②天津は、街の発展がこれから行われるとのこと。人口1000万人(トヨタが進出しているため、中部国際空港から天津への直行便は出ている)。韓国の方が日本の10倍以上の人が天津に住んでいるとのこと。
③とにかく人件費が安い。単純労働力については人件費は安いとのこと。しかし、中国人の会計士を採用し、一通りまともに働ける20代後半から30代前半の人達の給料は概ね日本円で20万円程度、物価水準は日本の3分の1であるから、生活水準としては月額60万円くらいの給料ではないかとの話でした。
④天津から北京へは新幹線を使いました。しかし、車輌そのものはドイツ型と日本型があるのですが、日本型の新幹線は日本では270キロくらいしか最高で走らせていない。そこで、信頼性を日本が保証できないとのことで、ドイツ型の新幹線で最高340キロで走っています。北京から天津まではちょうど30分です。