先日、会計事務所仲間に自分の事務所の話、開業してから現在に至るまでの出来事や今どういうことを考えているかどうかという話をしました。
この話をするために、色々昔のことを思い出していたのですが、こういうことは間違いなく言えます。公認会計士の仕事は開業は易しい。開業するための資金はそれほどかかりません。事務所ひとつあればいい。これが医師の先生と違い容易に開業できるところです。医師の先生方にとっては診療所とはいえ、基本的な診察機械などそれなりの設備投資がかかりますから。
さて、そのような恵まれた立場で開業する会計士なのですが、世の中の変化は非常に激しいです。毎年毎年変わっていきます。
うちの事務所でも、例えば税理士試験でも消費税法は何年前に受かっていますという人もいますが、その受かった当時の消費税法と現在の消費税法を比べると、随分変わっています。法人税も然り、所得税も然りです。税法だけでも世界はどんどん変わっていく。
従って、新しいことを吸収していかなければならない。会計の世界も同様です。
おそらく、こういう専門家の世界、弁護士の世界、医師の世界、あるいはその他の職業専門家と呼ばれている方の世界も同じなのでしょう。
どんどん、どんどん変わっていく。従って、過去の蓄積、昔取った杵柄で食べていくわけにはいかない。勉強を繰り返していかなければならない。おそらく、 20代の頃に勉強したものは30代にはもう使い果たしているでしょうし、30代に勉強したものは40代には使い果たしている。40代に勉強したものは50 代には使い果たしている。50代に勉強したものは60代には使い果たしていくのでしょう。
公認会計士にはCPEという制度があります。これは継続研修と言い、一定時間数研修を受けないと、公認会計士としての資格が制限されるという、そういう制度です。これが導入されて数年経ちます。同じような制度が税理士会にもあります。
ただ、思うことは、そういう典型的な制度に頼っているだけでは、いわばよその人よりも進歩することができない。自分でいかに勉強していくかということです。
最近事務所内で新しいものに置いて行かれまいと新たなテーマで勉強を始めました。
つまり、勉強をしていないと悲惨な将来が待っている。ちょっとでも気になるリスクを減らすためにやらなければならないと思います。ついつい目の前の仕事に追われ、忘れてしまいがちですが、このことは大切だなと思いました。自分が過去やってきたことを振り返ってみるたびに思うことです。