香港の会計事務所と香港の銀行と日本の金融会社を昨年12月に会計事務所の勉強会のメンバーで見学してきましたので、その簡単な報告をします。
1 日本系の ノンバンクを用門
ノンバンクで香港に古くから進出している日本の金融会社を訪問
社員120名のうち、日本人は社長、総務財務担当、日本企業向デスクの3名しかいない。その他は全て現地採用。
香港の企業へ融資するのみならず、シンセンや広東、広州など香港から近い地域のいわゆる中小企業へリース等の融資を行っている。
日本企業の大手やその系列の日系企業への融資は都市銀行とは金利でも人脈でも全然競争にならないとのこと。従って、香港中国の地元企業が中心となっているし、日系の中小企業も大手の系列下にない中小企業を対象にしているということである。
与信はどのようにするのですか、という質問に対して、中国でも信用情報というのがあるが、信用情報そのものが信用にならないとのこと。
実際に工場などを訪問、他の経営者からの風評などの聞き取り等により融資を行っている。
日本の高度成長期と同じく、資金需要はすごく強く、また経済時代が成長している為、資金の貸し倒れは思いのほか少ないとのこと。
2 その方の案内で夜の香港を移動
リッツカールトンが九龍駅の上に建っています。
とにかく香港の特色は地震が無い為なのか高層ビルだらけというところですが、九龍駅の上にオフィスビルがあり、さらにその上にリッツカールトンがのっている。
ちなみに、高さ404メートルで118階建て。世界でも4番目に高いビルとのこと。
その118階のラウンジに行き夜景を見学し、お酒を飲んできましたが、さすがにもうすぐクリスマスということでイルミネーションが輝きとても美しい景色でした。
香港島も九龍半島も10年程前(香港が中国に返還されてすぐ)に来たとき、ちょっと元気がないような気がしたのですが、今回は元気というところです。
主な産業は、金融、観光、中国との貿易ということです。
宿泊したホテルの周りはいずれもブランド店ばかりで、あちこちにブランド店があり人が多いことに驚かされます。
今回は香港の中心部だけしか行っていませんので綺麗な所ばかりなのですが、北の方に向かってもどんどん開発が進んでいるとのことです。
いわゆる中国の新幹線を香港まで広州から伸ばす計画も動いているとのこと。
3 香港系の会計事務所を訪問
A 翌日は香港上海銀行の方から企業の香港進出、中国進出のお手伝いでどのような事が出来るかという説明会
中国で送金するのに日にちがかかるという話に中国の広さを感じる。
支援の内容はともかく インターネットバンキングの広がり できる機能の高さに日本よりよほど進んでいると感じた。
B 20年前から日本企業の香港進出(税務会計監査総務サービス)を行っているCWCC会計事務所のジャパンデスクの方から業務の実態を聞けました
。
やはり四大監査法人系がトップクラスの報酬と大企業を握っている、自分たちはセカンドクラス(そうはいっても会計事務所は色々ありますのでかなりいいクラス)にいるとのことでした。
香港の税制でうらやましいのは 増価税(日本の消費税のようなもの)ゼロ 法人税16% 会社設立が簡単(ペーパーカンパニーでも可)のあたりか。。
4 夜はその方々たちとミシェラン二つ星をもらっているという中華料理(フランス料理風)で食事。さすがに美味しかったです。