今年ももう一年が終わりかけています。
今年一年は日本全体が何か憂鬱な状況でした。
会計士の業界も同じです。
雑誌の紹介です。
「週刊エコノミスト 臨時増刊12/20号
弁護士会計士たちの憂鬱」毎日新聞社
エリート資格とされる弁護士と公認会計士ではあるが、その現実と将来性は、憂鬱になるぐらい厳しいという特集号です。
会計士の部分については事実関係は正しいと思います。
200人の会計士試験合格者に対して求人が1000人で試験に受かっても1000人の未就職者が出るのではないかという恐れです。また、新人に限らず会計士の所得水準も下がりそうです。
また、会計士の仕事への監視や批判の目も厳しい、
今後の市場を見ても日本経済が成長しないのに経済市場の裏方、サポート役である公認会計士の市場規模が急速に増えるわけもない。
私が就職した頃は普通の人は公認会計士など聞いたこともない時代でした。経済の発展のと国際化 欧米化によって会計士への需要が増えてきたわけです。証券市場の制度改革により2、3年前は急速に市場が大きくなりましたが、経済の落ち込みにより従来の会計士への需要が横ばいから減少しています。
いつでも就職に苦しむようなときに世の中に出たときの人の世代の方が時代を切り開いてきたので会計士の資格そのものの将来性については楽観的に考えています。
確か10年ぐらい前、米国で単に会計ルールに詳しくて数字のチェックだけでは会計士に将来はない。経営的な素養を持ち経営者への税会計を含めた広い意味での財務などの相談相手になれば未来は明るいという話が持ち上がっていたと思います。全く同感です。
しかし、30代会計士の匿名座談会で未就職者に対する感覚が冷たいという気がしたのが気がかりです。会計士の給与水準が下がると新人への魅力がなくなる。。。 私も会計士など知らなくて最初に気を引かれたのは所得が高いという職業紹介でしたから。。