最近読んで面白いなと思ったのは、『ウォール街のランダム・ウォーカー(バートン・
マルキール著/日本経済新聞出版社)』という本です。
この本は米国で30年あまりにわたって版を重ねてきている個人の金融資産の運用(株式と債券)の教科書的な本です。繰り返し、分散投資(金融資産を色々なタイプに分けること)の重要性を主張しています。
それと 株式への投資は通常の株式投資信託ではなくインデックス投資を勧めています。
さて その本の中で 年齢に会わせて資産の配分を変えるようにアドバイスしています。
ここまでは 基本的にどの教科書的なホンでも同じなのですが、その内容が興味深いことに不動産を含んでいます。
50代半ばの投資家 株式50% 債券32.5% 不動産12.5% 現金預金5%
60代半ばの投資家 株式35% 債券40% 不動産15% 現金預金10%
もう引退しているはずの60代後半になっても、インフレ・ヘッジを考慮してポート
フォリオの35%は一般の株式(インデックス・ファンドやETF)に、15%はREI
T型の不動産投信を組み入れておくことを勧めています。 不動産という面では持ち家とは別に金融資産としての不動産(REIT)を勧めています。
平均余命というものをご存知ですか。
今、仮に65歳としても日本人の男性はあと少なくとも20年生きます。80歳の人でも10年。
ただ、個人金融資産の運用状況の平均利回りは 過去5年の平均では 日本は2%に対して米国は6% オーストラリアは11%だとか。
これをきくと日本ではなかなかチャンスに恵まれていないなということが伺えますし、
最近、日本の金融機関ではなく一般の人々の海外投資が増えているという新聞記事が
出ていましたが、もっともだなと感じた次第です。
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