『ハングリー精神の原則』
尊敬する人はというアンケートがありました。まじめに考えたが いろいろな人の名前が出てきて誰でのよくなったのですが 最近京セラの創業者 稲盛さんの本を読み返していたので稲盛和夫と回答しました。
京セラ会計学というか 稲盛さんの書いた本や稲盛さんを題材に書かれた本から紹介します。
私の印象は中小企業のオヤジの雰囲気(私利私欲をはかるというところが抜けていますが)を持った経営者だなと感じています。
はやりのローコスト経営についての話から紹介します。
京セラ会計という本からの引用 要約
常に驕らず、常に苦境に耐え抜く原則
1)ケチケチ精神を忘れずに
ハングリー精神の表れで、ケチケチ精神を忘れずにということである。
2)機械設備は効率重視で
草創時代は機械設備については、他に便利な機械があっても我慢して、現在ある機械にいろいろと創意工夫を凝らして、改良し使いこなしていくようにされたり、また機械を買うにも中古品で我慢したり、あるいは事務用机、椅子等はすべて中古品を買ってくるのが当たり前であった。
会社が出来て4年目位の時、最初にアメリカに行って同業者の工場を見学した。その折、ドイツ製のセラミック加工機械が素晴らしいスピードで整然と稼働しており、羨ましく感じ購入費用を聞いてみた。ところがドイツ製の機械の値段は私が中古の機械に創意工夫を重ねている機械の10倍以上もするのに、生産能力は2倍ほどであった。
そこで私は、設備投資の総額からいけば効率は勝っていると判断したのである。
普通はともすれば、機械の性能に目を奪われがちなものである。
3)固定費の増加を徹底的に警戒する経営
社長は、よく損益分岐点を図式にして説明し、固定費の増大について注意された。固定費の増加となる設備投資には特に慎重で、稟議書などもなかなか決裁されなかったが、いったん必要と思われたものは驚く程果敢に決断された。また人員の増加も、固定費の増大となるので非常に警戒され、特に間接人員の増大については厳しくチェックされた。
以上
~固定費の増加に繋がるものは、第一に設備投資、主に減価償却費などであり第二に人件費、分けても正社員の増加である。
先日も非常に業績を上げている社長と話しているときに聞いた言葉
銀行が不動産を持ってくる
不動産に興味はない
奥さんは会社に入れない
奥さんを会社に入れると節約型だと 従業員に払うお金や
先行投資に使うお金まで節約?したがる
逆に浪費型だと 個人の経費まで会社の費用にしたがる
自家用車は 高い外車にしない
一度高い外車にすると 業績が悪くなっても見栄からやすい国産車にできなくなる
ちなみにここの会社は2-3億のビルを銀行が融資付きで買いませんかといってきた頃は 笑って相手にせず
どんどん本業にお金をつぎ込み 利益をため 十数億の本社ビルを武者金で購入されました。