著者 小倉昌男
php研究所
それまでデパートや工場を相手に商売をすすめてきたヤマト運輸が、宅急便事業に挑戦し見事に成功を収めた二代目小倉昌男氏の名言集です。
折りしも、昭和四十年代はそれまでの高度成長期を、さらに豊かにすべく流通革命の時代へと変化していた時期にあたり、氏はその波に上手く乗ったことが、成功につながったという。
その名言集の中から、3つ紹介させていただきます。
● 後ろに目を持つ・・・・・・後ろに目がない人は周囲に気を配れない、少し残念な人ということで、特にサービス業においてはお客様の心をつかめず致命傷となります。
● ぜひ会社にいてもらいたい人を目指そう・・・・・・会社には「ぜひいてもらいたい人」「いて欲しい人」「いると困る人」の3種類があるそうで、人はなるべくならいてもらいたい人になりたいものです。
● 楽に働ける工夫をする・・・・・・激務をこなすドライバーの仕事をすこしでも楽にするように、ヤマト運輸では独自に開発した集配専用の車があり、天井を高くすることで荷物室のなかで前かがみになる必要を排除したそうです。このようなムダな労力を減らすことで事故やミスを減らすことができ、何よりも自分の仕事にエネルギーを注げる次第です。
その業界で成功を収めた経営者の考え方や行いは、他の業界にも通ずるところがあるのだなぁと感じました。
(紹介者:山崎)