著者 野中郁次郎他
御存知、失敗の本質の姉妹編で、著者陣もほとんど前作同様の方々です。
失敗の本質が、日本軍がなぜ太平洋戦争で負けたのか?に主眼が置かれているのに対し、
この本は弱者がいかに強者に勝つか?その戦略は?をテーマとしています。
・毛沢東の反包囲討伐戦
・バトル・オブ・ブリテン(ドイツ軍のイギリス攻撃に対するイギリスの防御戦)
・スターリングラード攻防戦(ドイツ軍のソ連侵攻に対するソ連の防御戦)
・朝鮮戦争
・第4次中東戦争
・ベトナム戦争
を題材にして、明らかに強者が勝つだろう、といった戦をいかにして弱者が覆し、勝っていったのかを著しています。
「技術⇔戦術⇔作戦戦略⇔軍事戦略⇔大戦略」
の各レベルの垂直的・水平的連携の重要性が事細かく紹介されています。
正直、失敗の本質に比べ(関心の多寡によるものか?)専門用語も多く、難解で分りづらい本でしたが、結局前著同様、戦略を
・目的の明確化
・リーダーシップの重要性
に帰結させています。
(紹介者:濱野)
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