中村 貞裕 著
ディスカバー・トウェンティワン 出版
自らをミーハーと称する著者は、更なるスーパーミーハーを目指すことで、そこにはスペシャリストも及ばぬ、いやそれ以上のゴールが見えることを、自身が手がけた仕事をとおして紹介している、至ってまともな本です。
著者自身はカフェブームの立役者であり、トレンドな施設を数多く手がけ、常に話題スポットの裏にはこの男あり!と言われるようになるまでは、流行りものを次から次に追いかける、ただのミーハーだったとか・・・。
ビジネスの世界では、ミーハーよりは「私の専門はこれです。」の方が、はるかに仕事は頼みやすい。それがためにコンプレックスを抱いていた著者が、逆にミーハーを武器にしこれもひとつの才能とばかり、ミーハーから終にブランドまでに至らしめた境地とは?
何も無理な高い山を目指さなくても、小さなことでも得意なことから自信をつけていけば、例え小さな山ばかりを登っているようでも、やがては高い山並みの達成感が得られることを教えてくれる1冊です。
(紹介者:山崎)