日本の公認会計士で中国に会計事務所設立、1994年マイツ上海を進出され、その後、現地法人を設立し、現在は上海、大連、深セン、蘇州、浦西、広州に日系企業の中国法人所を支援する会計事務所を作られ、社員数380名まで育てられたマイツグループの池田博義会計士の話を聞く機会を得た。
話の中で興味を引いたのは、徹底した中国の将来の発展についての明るい見通しである。インフラ整備、特に鉄道や高速道路の分野への期待感の高さである。また、現在の中国沿海部を中心とする地域から内陸部への重点的な投資が行われているとの説明があった。そして、上海博覧会(2010年開催予定)により、上海に地下鉄を10本整備するなど、国策による公共事業の早さが印象的であった。
土地買収による時間が短くて済むということが公共事業が一気に進んでいく形であろうとの話であった。
それと、もう1つ、成功している日系企業の共通点として挙げられていたことが次の7つである。
1.日本人総経理の権限と責任がはっきりしていること
2.日本人気質を理解し、且つ、労働者を立てる中国人高級管理職が必要なこと
3.本社の営業所や一部門として考えない 現地は独立した一つの企業である。
4.中国は人治国家だということに囚われると、即ち、人脈だということに囚われると、より上の人脈の人が出てきた場合に対応しなければならない。従って、そういう方向ではなく、正しいことは正しいと堂々と対応していくこと
5.良い意味で中国人と遊べる日本人であること
6.経営理念、経営基本方針、社是、社訓を説く企業であること
7.数字に強い企業であること