岡野工業の岡野雅行さんの本を読読んでみた。
人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス)
学校の勉強だけではメシは食えない!―世界一の職人が教える「世渡り力」「仕事」「成功」の発想(こう書房)など
社員6人の町工場、岡野工業株式会社を経営し、代表社員を名のる。「技術的に難しくて誰にもできない仕事」と「安すぎて人が敬遠する仕事」をモットーとし、「痛くない注射針」などの開発などを行ったいわゆる職人、金型屋さんである。75歳とのこと。
町工場の職人さんという感じの本である。ちょっと気に入った言葉を紹介します。
人生は勉強より世渡り力
他人に儲けさせるのが仕事の急所
人付き合いにかかるお金を惜しむな
本業以外にプラスアルファを持て
「必ずできる」と信じろ
常に創意工夫を考えろ
そして一番ドキッとさせられたのが、岡野さんの会社では社内旅行に発展途上国に行っているという話である。貧しい国で皆が必死になって働いている姿を見て帰ってくるというところだ。
考えてみれば、暖房らしい暖房は火鉢とコタツしかなかった子供の頃、そして石油ストーブが入った頃、あの頃は寒さだけで言えば今よりずっと寒かったかもしれない。しかし、日本中が上を向いて頑張っていたんじゃないかなと思う。
中国上海の縫製工場で一生懸命働いている人達の生き生きとした目を見たときのあの衝撃は私の考え方を何か変えたと思っています。
今、世界的に大変厳しい状況ですが、昔に戻れば何ということもないという話でもある気がします。