~ 平均寿命の誤解 ~
厚生労働省の統計では、平均寿命は男性78.6歳、女性85.6歳とされています。と
ころが、平均寿命とは、0歳の新生児が平均何年生きるかを示すものであり、すでに
50歳、60歳まで生きてきた(?)人にとっては平均寿命よりも平均余命、あと何歳ま
で生きるかという統計が重要です。例えば、50歳の平均余命は30.7年、60歳の男性
は22.2年です。つまり50歳の男性であれば80歳くらいまで生きるということになり
ます。
統計的な数字ですが、死亡者数が最も多い年代は何歳くらいかご存知ですか?答え
は男性は83歳、女性は88歳です。最も死亡者数が多い年代は平均寿命をはるかに超
えた人々です。とすれば、男性でも83歳以下で死亡するのはもったいないことに思え
てくるでしょう。
そうすると、2つのことを考える必要があります。いくつまで健康で生きていける
のか?私にとっての課題は今のところメタボリック退治です。もう1つは、そのよう
な長寿社会でお金のことを心配せず、それなりに豊かに生きていくにはどうすればい
いのかというお金の世界の話です。
先日、金銭的にも成功している先輩会計士本人(60歳)から、ガン末期であるとい
うことを伝えられました。その方が「健康診断をしっかり受けておけば・・・」と仰っ
たことが印象に残っています。見つかりにくいガンなので健康診断で早期に発見でき
たかどうかは不明だが、お金など大したことがないのだから悔いが残ると話されてい
ました。バイタリティがあって尊敬していた先輩なだけに残念です。
健康で豊かな老後を過ごしたいものです。