北海道 札幌で会計事務所の研修会があった。これは全国の60名ぐらいの会計士で作っている勉強会であるが、打ち合わせと研修をかねて札幌に集まる。
そのあと興味があったので赤平までレンタカーでドライブ。札幌から2時間かからず。滝川インターからすぐそばであった。
しかし、売上は伸びていないと本に書いてあったが、こんなにいろいろ挑戦していて、採算、会社経営はうまく回っているのであろうか?
人ごとながら心配になる。
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北海道 札幌で会計事務所の研修会があった。これは全国の60名ぐらいの会計士で作っている勉強会であるが、打ち合わせと研修をかねて札幌に集まる。
そのあと興味があったので赤平までレンタカーでドライブ。札幌から2時間かからず。滝川インターからすぐそばであった。
しかし、売上は伸びていないと本に書いてあったが、こんなにいろいろ挑戦していて、採算、会社経営はうまく回っているのであろうか?
人ごとながら心配になる。
本や講演の中で心に残った言葉を書き出しました。
あきらめない
人は世の中で大人から「あきらめること」を繰り返し教えられる。これは間違いだ。
あきらめることなど覚えるな!
赤ちゃんは立ちあがることを何千回も繰り返して歩けるようになる。
「あきらめない」は人間の本能だ。
あきらめなければ変えられる。変えられるのは未来しかない
憶測の評論に負けるな
大人は「どうせ無理」とすぐいう。自分が知らないことを憶測で言っているだけだ。
・知らないことは、はずかしいことではない
・間違いは、はずかしいことではない
チャレンジして失敗すればよい。失敗はデータ取りと思いなさい。
また、あきらめずにチャレンジする。
失敗したら直せばよい!
問題解決力を身につければよい!
「あなたとはちがうんです!」
好きじゃないとよりよくなれない
自分で信じるしかない。自分の覚悟
誰かが保証してくれる人生なんてない
自分で行って信じることしかない
○○にできることは自分にもできる
「どうせ無理」は無能のあらわれ
「学力」とは「学ぶ力」だ
学ぶとは今からするアクションだ
「くふう遺伝子の末裔が人だ」
「感動」「Can Do」
Dream can do
Reality can do
思い描くことができれば、それは現実にできる
思うは招く!
明日のために今日の屈辱に耐える
人は愛する人の笑顔をみたくて生きている
植松努著 ディスカヴァー・トゥエンティワン社
NASAより宇宙に近い町工場 (植松努著)という本を人に勧められて読みました。
おもしろい。
北海道の田舎にある従業員20人ほどの小さな町工場が 国産のロケットを自費で(国の補助金をもらわずに)打ち上げていくという実話です。その社長 植松努さんの思いを込めた本です。
思いとは ”夢”をなくすなということです。
植松さんの講演DVD(君ならできる!夢は僕らのロケットエンジン)が発売されていましたので事務所のみんなで見ました。
ある事務所の職員がまとめてくれたその感想です。
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植松努氏は、北海道赤平市の会社を経営されています。ロケットの開発、微少重力の実験、小型の人工衛星の開発 アメリカ民間宇宙開発企業との協同事業などを進められています。
全国各地で講演もされており、「日本一感動する講演会」として評判になっています。今回もDVDも、多くの気づきが得られる講演会が収録されています。
宇宙開発といえば、簡単にできるものではないと考えてしまうでしょう。植松努さんも「そんなもの、できるわけがない」と中学生の時から言われてきました。
ところが、今は、政府の援助など全く無くてもロケットを飛ばし、人工衛星も宇宙空間に設置されています。
植松努さんは「宇宙開発を「どうせ無理」という言葉をこの世からなくすためにやっています。」と言います。
「真の研究開発というものは未知への挑戦」であり、「ゼロから1を生み出す仕事に未来がある」のです。
「どうせ無理」という言葉は、人の可能性を奪います。興味を持たなくなり、やる前に諦め、考えなくなってしまいます。「どうせ無理」と言わず、「だったらこうしてみたら?」と言うことを提案されます。
植松努さんは、欲しいものと出会ったら、値段ではなく、「仕組み」を考え、自分でつくってしまいます。これは、無駄な経費を削減する意味合いもありますが、知恵と経験を得る機会にもなるのです。
「お金があったら、自分の知恵や経験として貯蓄すべきです。そして、自分の周りの人たちに信頼や愛情として貯蓄すべきです。それらは価値が変わりません。そして、何倍にも変わるものなのです。」
「お金と、知恵と経験は等価です。」
「知恵と経験を得るために、宇宙開発を無料でやっても構わないだろうと思っています。」
このように、研究開発への投資を惜しまない植松努さんですが、財務面では、借入金などに頼らないことを旨とされています。
「よその人のお金をあてにしないとういうことです。」
「自分でやっていると続けることができます。」
リサイクルの仕事で稼いだ資金を大切につかうことで、研究開発のためのお金を生み出されています。
このように、新しいことに挑戦するには、お金だけではなく、時間も必要になることでしょう。
植松努さんはいいます。「忙しいという状態は、全速力で解決しなければいけないことです。」「最低限やらなければいけないことは、最低限の時間で終わらせて下さい。そして、自分の人生の時間を取り返すのです。そして、取り返した時間を、大切に使うのです。自分の能力を高めるために使うのです。」
そして、植松努さんは夢や理想というものを大切にされます。
「最初から売れるメガヒット商品はなんてものは、この世にはありません。好きでやっているうちにはやるだけのことです。だから、夢はひとつではありません。夢はたくさんあったほうがいいのです。夢はたくさんあれば、一個くらい挫折しようがくじけようが、平気の平左なのです。」
「夢をもっていれば、心が死なないで済むのです。だから、夢というものは否定してはいけません。」
ロケット打ち上げに成功し、社員が抱き合って泣いて喜ぶシーンが印象的です。
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久方ぶりのブログです
格付けの意味
ムーディーズやS&P等によって社債や国債について格付けが行なわれています。
日本やアメリカの格付けがひとつ下がったとして大きな話題になっています。
読売新聞
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが24日、日本国債の格付けを9年3か月ぶりに引き下げたのは、東日本大震災のダメージに加え、政治の混迷で財政再建が進みにくいと判断したためだ。8月25日
米国も同じです。
日本AA- 米国 AA+
ムーディーズで実際に格付けの責任者を務めていらっしゃった方が公認会計士の集まりで、格付けの話をされてらっしゃいました。
私の理解が間違っているのかもしれませんが、ハッと思ったことがあります。
格付けということを一般的に言うと次のような表現になるそうです。
”格付けというものは利用者のニーズに対応して格付けをしなければならない。従って、社債かどうか、それも年金基金等が保有する社債(投資適格等旧社債)等では実際に社債を払えなくなる、未回収になる、いわゆるデフォルト率が極めて重要です。
ところが、投機的格付債(よくジャンクボンドといわれる)においては、デフォルトする率も問題でしょうが、それよりもデフォルトする確率が高いのですが、実際にデフォルトが起きたときに社債の元本の20%が返ってくるのか、50%が返ってくるのかということも投資家にとっては重要な意味をもちます。
従って、予想信用損失の大きさというものが大きなウエイトをもってくるとのこと。
これに対して、地方債や国債等については、国の格付けは少し考え方が違います。
国債は日本の国債であれば日本銀行が円のお札を、アメリカの国債であればアメリカの連邦銀行がドルのお札を印刷すれば返せることは返せるのです。
ギリシャ等が問題となっているのは、ギリシャはユーロのお札を自由にすることが出来ないからユーロで借りているお金を自由に返すことが出来ないという話であります。
日本とアメリカは状況が違う。
そこでは何が重要視されるかというと、国債は少なくても返ってくるということはまちがえない。
しかし、問題なのは返ってくるときの価値、つまり、よく言われるような大変な大インフレが起きて100万円のお金が100万円の価値では返ってこないという事に着目して、返ってくるかどうかということが重要な話である。
一般企業のようにデフォルトする、本当に返せなくなるという話ではなく、日本やアメリカでいえば、相対的な財務力、きちんと価値を損なうことなく経済運営が出来ていくのかどうかについてが、一番重要な話であるという事を考えて国債の格付けをするのだ。
従って、通常の会社の社債のような意味とは同じ格付けという言葉であっても意味が違いますよということです。
国の格付けをする場合には、きちんとした財政規律をもって、インフレ等を起こすことなく通貨の管理ができるのかどうか、というところが大きな意味を持つのだという話でありました。
国債の格付け、国債は破綻しない、国債は必ず返ってくる。しかし、国債が返って来るときの価値が問題なのだ、その国の財政運営なり財政規律の実行能力なり税金の取り立て能力なりで見るという話でありました。
格付けは格付けされている商品によって違うということであります。